7つの習慣 セルフ・スタディ

第七の習慣:刃を研ぐ
再新再生の四つの側面

第七の習慣とは、自分の中にある自然から授かった四つの側面(肉体的側面、精神的側面、知的側面、社会・情緒的側面)のそれぞれを再新再生させることです。

これは、あなたの持つ自分自身という最も大切な資源を維持することです。どんなものであれ、メンテナンスを怠り酷使を続ければ、やがては使い物にならなくなってしまいます。

物理学では「エントロピーの法則」というものがあります。新しいエネルギーの投入がないと、物事は劣化していくという法則です。そしてそれと同じことが社会や私たちの生活にも起こるのです。道具はだめになっても代わりはありますが、あなた自身に代わりはありません。だからこそ、貴重なかけがえのないあなたという資源を再新再生する必要があるのです。

コヴィー博士は次のように述べています。

これこそが、人生で唯一最大の結果を生み出す投資なのである。つまり、自分自身に投資することだ。つまるところ、人生に立ち向かうために、そして貢献するために使える道具は、自分自身しかないのであり、自分の出す業績はすべて、その道具を活用してつくり出すものである。効果的に人生を営むためには、この四つの能力のそれぞれについて、定期的に刃を研ぐ時間をとらなければならない。

もう一度成長の連続体のモデル図を見てください。第一の習慣から第六の習慣を取り囲むように位置されています。つまり第七の習慣は、他のすべての習慣をさらに成長させるための習慣なのです。

自分を磨く活動をバランスよく行うことができれば、大きな相乗効果を発揮することができるようになります。

「第七の習慣」の四つの側面は、相互に深く関連しているため、ひとつの側面を磨くことで、他の側面にも良い影響を及ぼすことになります。

身体の健康は、精神の健康に影響しますし、精神的な力は情緒的な力と能力に影響するものです。ある能力を改善することで、他の能力も高まるのです。つまりどの側面を磨いても、「7つの習慣」を実行する能力を高めることができます。

また、「7つの習慣」自体も相乗効果的に働きます。どの習慣を改善しても残りの習慣すべてを実行する能力を向上させることができます。

たとえば、主体性を発揮すれば(第一の習慣)、自己リーダーシップをとる能力が向上し(第二の習慣)、自己管理を行う土台ができます。(第三の習慣)またそうすることで自己の再新再生ができるようになり(第七の習慣)、相手を理解しようと努めれば努めるほど(第五の習慣)、Win-Winをもたらす相乗効果的な解決につながります(第四の習慣と第六の習慣)。自立に至るいずれの習慣(第一、第二、第三の習慣)を改善すれば、相互依存的な関係を組む力が増える(第四、第五、第六の習慣)。そして刃を研げば研ぐほど(第七の習慣)、残りの習慣すべてを再新再生させ、さらに高いレベルに引き上げるのです。

基礎編 1 2 3 4 5 6 7 8
第一の習慣 9 10 11 12
第二の習慣 13 14 15
第三の習慣 16 17 18 19 20
第四の習慣 21 22 23 24 25 26
第五の習慣 27 28 29 30 31
第六の習慣 32 33 34
第七の習慣 35 36 37
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