7つの習慣 セルフ・スタディ

第二の習慣:目的を持って始める(終わりを思い描くことから始める)
ミッション・ステートメントを作成する

今回は、ミッション・ステートメントの作成を行います。

ミッション・ステートメントは、あなたの人生がどういうものなのかを表す信念やモットーのようなものです。それは人生の構想図であり、人生という旅をするための地図ともいえるでしょう。

『7つの習慣 成功には原則があった!』の著者であるスティーブン・R・コヴィー博士は、ミッション・ステートメントについて次のように述べています。

目的を持って始める最も簡単で大きな効果をもたらす方法のひとつは、ミッション・ステートメントを書くことである。そのなかで自分はどうなりたいのか、何をしたいのか、そして、自分の行動の基礎となる価値観や原則を明らかにするのだ

ミッション・ステートメントの例を紹介しましょう。

例1

  • 自分と自分の周りの人々を信頼する
  • 助け合いの精神に日々努める
  • 全ての人にやさしく礼儀正しく接し、敬意を払う
  • 誰かを変えようとする前に、まず自分が変わることを肝に銘じる
  • 到達できる目標を定める
  • 言葉ではなく、態度で語りかける
  • 小さなことでも当たり前だと思わない
  • 自分より不幸な人や、つらい日々を過ごしている人を助ける時間を作る
  • 他人が自分と違うことを認め、その多様性を受け入れ、大きな利点と見る

例2

私は何があっても家族の幸せを第一優先とする。幸せに過ごすための経済的基盤を築き、家族全員が自分自身の目標を実現するために手助けをする。何か問題が起これば、全員で話し合い、全員が納得する案を決める。

個人の意思は常に尊重し、自ら意見を述べることができるようにする。家族の存在意識を感じるために社会に貢献できることを全員で行う。

ミッション・ステートメントは、人それぞれの生活、行動における憲法といえます。ですから形式や内容、分量は人それぞれ。こうでなければいけない、というものは全くありません。

ただ、いきなり書こうとしてもそれは難しいでしょう。そこで私たちからいくつか質問をします。素直に、率直に、本心のままに答えてみましょう。

  1. あなたの人生に良い影響を与えた人を思い浮かべてください。その人のどんなところを見習いたいですか?
  2. 大切な人々に囲まれている20年後のあなたの姿を想像してください。周りにいる人たちは誰でしょう? そのときあなたは何をしていますか?
  3. 2つの超高層ビルの間に、幅15センチの鉄の橋が渡されているとします。何のためならそこを渡ってもよいと思いますか? お金? 名声? 兄弟? 家族?
  4. あなたが心から勇気づけられたときのことを書いてください。
  5. もし1年が366日だったら、その増えた1日には何をしますか?
  6. 一日中、大きな図書館であなたの好きなことを勉強して過ごせるとしたら、何を勉強しますか?
  7. あなたを何に例えたらよいか考えてください。花、歌、動物など何でも結構です。なぜそれを選択しましたか?
  8. あなたにとってのヒーロー、またはヒロインを挙げてください。なぜその人を選んだのですか?

これらの質問に答えるのは、簡単ではないかもしれません。今すぐに答えるのは無理だと思うこともあるかもしれませんし、考えが変わることもあるでしょう。それでもかまいません。ゆっくりと考えてください。あなたの心の中にある価値観を見つけ出すのが目的ですから。

次に、自分は何が得意なのか、自分が本来持っている才能は何かについて考えてみましょう。誰にでも特技や才能があります。ミッション・ステートメントを作成するには、自分の得意なものを見つけることが大切です。

次の内容について、自分自身に尋ねてみましょう。解答方法は自由です。箇条書きでもセンテンスにしてもどちらでも構いません。

  1. あなたがこれまでに行った中で、最も評価された仕事や出来事を考えてみましょう。幼い頃のことから考えるとよいでしょう。もちろん1つである必要はありません。書き出せるだけいくつも書き出しましょう。
  2. あなたのこれまでの人生において、最も満足感を得られた仕事や出来事を考えてみましょう。これももちろん1つである必要はありません。書き出せるだけいくつも書き出しましょう。
  3. あなたがいつも周りから依頼されることはなんでしょう。きっとそれは、あなたが周りからその才能を認められているからでしょう。書き出せるだけいくつも書き出しましょう。

続いて、周りの友人や家族といった身近な人に尋ねてみましょう。

  1. あなたの仕事関係や友人、家族から3人選びましょう。
  2. 選んだ3人にあなたの才能とは何かをインタビューして、答えてもらいましょう。

ここまでくれば、ミッション・ステートメントを作成する準備ができたことになります。ミッション・ステートメントの作成方法は、人によって異なります。十人十色といえるでしょう。アップテンポの音楽を聴きながら書く人もいれば、早朝の海岸で波の音を聴きながら書く人もいるでしょう。もちろん書き方に決まりはありません。

また、内容や分量にもルールはありません。2行で終わるものもあれば、10ページに及ぶものもあるでしょう。最初は支離滅裂な文章かもしれません。

大切なことは、とにかく書き出してみることです。うまくまとまらないのであれば、思いつくことを何でも書き出してみましょう。どんな形式でも構いませんから、あなたの手帳やノートに一度書き出してみましょう。

基礎編 1 2 3 4 5 6 7 8
第一の習慣 9 10 11 12
第二の習慣 13 14 15
第三の習慣 16 17 18 19 20
第四の習慣 21 22 23 24 25 26
第五の習慣 27 28 29 30 31
第六の習慣 32 33 34
第七の習慣 35 36 37
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