信頼性を高めるための要素の2つ目は「能力」です。信頼性を高めるには、人格と能力の双方が必要です。
能力とは、実際に仕事を行うために必要なスキル、知識、思考力といったものになります。いくら人格が優れていても実際に仕事を行うための能力がないと、信頼して仕事を任せることはできません。
能力と一言でいっても、さまざまな能力があります。ビジネスシーンでは、「交渉術」「プレゼンテーション力」といった具体的なスキルをはじめ、組織を司るために必要な概念的な能力も必要になります。
「7つの習慣」では、能力を構成する要素として、以下の3つを挙げています。
ビジネスや社会活動などを実施、遂行するために必要となる能力や専門知識。いわゆるビジネス・スキルと呼ばれるものです。また、そういった力を活用して、選択肢を探す能力も含みます。
物事の本質と全体像を見る能力です。仮説を立て、検証し、必要に応じて、問題の捉え方を自在に変えられる柔軟な思考、それまでとは全く異なる選択を行う判断力なども含みます。
効果的にチームプレイを行う能力です。メンバーや周囲の人と協力し合うことで、大きな力を発揮できる能力をいいます。コミュニケーション力はもちろん、理解力、思いやりなど、お互いの立場や望む結果を考え、より大きな解決策を考え出せる能力のことです。組織として仕事をする際に、必ず必要となる力です。
これら3つの能力は、役割や状況によって、必要となる能力も変わってきます。
たとえば、組織の中において、役職やポジションが上になればなるほど、組織全体を捉えて考える、概念的能力が必要になってくるでしょう。
人格と能力は相互に関係し、影響し合う関係にあります。人格と能力、この2つによって、組織内のすべてのものは動かされているのです。
専門的能力
概念的能力
相互依存の能力
基礎編 | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
---|---|
第一の習慣 | 9 10 11 12 |
第二の習慣 | 13 14 15 |
第三の習慣 | 16 17 18 19 20 |
第四の習慣 | 21 22 23 24 25 26 |
第五の習慣 | 27 28 29 30 31 |
第六の習慣 | 32 33 34 |
第七の習慣 | 35 36 37 |
インデックスに戻る |