今、手帳が見直されています。スマホの保有率がビジネス・パーソンに、おいてはほぼ100%となり、多くの人がスケジュール管理もスマホで行っているにもかかわらず、自分自身の行動管理はやはり手帳で行おうという人が増えているようです。
ほとんどの人は、手帳に何を書くかというと、「忘れないでおくため」、つまり備忘録として使っています。手帳とは単なる備忘録ではなく、「ありたい自分自身に向かって作り上げていくもの」だと発想したらどうなるでしょうか?
働き方を変えるということは、今までの行動を変え、考え方を変えることにほかなりません。
行動を変えない限り働き方は変わらないのです。そこで、「こうなりたい」「こういう行動をしたい」「こんな人でありたい」といったことを手帳に書き、そのために今週、来週、何をするべきかを考える手帳であったら、どんなに素晴らしいことかと思いませんか?
手帳が成長することで、自分自身も成長する。手帳と毎日対話しながら、自分自身と向き合っていく。手帳とは、対話できるパートナーです。
手帳の良さは、まず自分の手を使って書くというところにあります。手を使うから、五感に訴え、頭と身体に染み込みます。
手帳(フランクリン・プランナー)では、人生の基軸となるミッション・ステートメントや役割の明確化などから、今何をすべきかという計画まで、すべてがつながっています。ということは、将来までつなげることができます。自分のすべてが入っているから、少なくとも思い描くことはできます。手帳が人生のパートナーになりうるのは、自分の将来がここにあるからです。
情報が氾濫し、判断に迷うことも多く、ついつい流されそうになってしまいますが、そんなときは、しっかりと手帳と向き合い、自分らしい判断をしましょう。タイム・マネジメントの世界的権威であるハイラム・スミスの言葉を借りれば、「自分らしくあれ、しかも徹底的に」です。
どんなときでも手帳と向かい合えば、本当にやるべきことは何か、はっきりと見えてくるでしょう。