「一週間コンパス」とは？

「一週間コンパス」とは、フランクリン・プランナーに付属する紙のツールです（写真1）。
1週間に果たす役割を記入したらプラスチック製のコンパス・ポーチ・ページファインダー（写真2）に差し込み、フランクリン・プランナーの該当する日（Daily）や週（Weekly）のページに挟んで使います（写真3）。

●役割を考える

あなたは、これまで自分の「役割」というものを考えたことがあるでしょうか。普段私たちはさまざまな顔を持って生きています。職場での顔、親として、夫や妻として、友人として……。職場の中にでも営業担当としての顔、上司としての顔、部下としての顔などなど、存在する人間関係の数だけの役割をあなたは日々担っているのです。
この役割という観点から自分を考えることも重要です。というのも、一つの役割において成功しようとするあまり、もっと大切かもしれない他の役割を犠牲にしてしまうことがあるからです。
例えば、ある人は会社では重役として成功を収めていても、子供と向き合うことが疎かになっているかもしれません。営業担当としての成績は上々でも、上司として部下に何の教育も行っていないかもしれません。
あなたも、当然さまざまな役割を果たさなければならないはずです。そのため、あなたの人生ではどのような重要な役割があり、その役割において相手のニーズを満たすためにはどんな行動が必要なのかを明らかにしていくことは非常に大切なことです。

●役割をリストアップする

それでは、実際にあなたにはどんな役割があるのかリストアップをしてみましょう。まず、現在すでに持っている役割を考えてみます。ここでのポイントはなるべく細かくその役割を挙げてみることです。
家族としてだけでも、多くの役割が存在しているはずです。「娘」や「息子」として、「兄あるいは弟」として、「孫」として。職場でも、「経営者」「人事担当者」「長期計画担当者」さらには、「上司」「部下」「同僚」など細かく挙げましょう。
また、役割というものは、時期によって変わっていくものです。現在は持っていなくても、将来的に持つと思われる役割や、望む役割も併せて書き加えてください。現在未婚の方であれば、今後、「夫」や「妻」、「親」としての役割が発生するかもしれません。将来はカフェを経営してみたいと思っているのでしたら「経営者」といった役割も必要になってくるでしょう。
役割を整理していくと、自分が何者であるかという核心に触れる場合が多く、自分が将来何をやりたいかを理解するための貴重な手がかりになります。自分の役割を細かくリストアップし、認識することで、また違った理想の自分を発見することができるはずです。
いろいろな役割が見えてきましたか。普段自分が意識している役割だけではなく、生きていく中では様々な役割があります。言い換えれば、それらの役割はあなたが貢献する「場」であるとも言えるでしょう。
今の時点で、あまり役割が出てこなかった方は、これから自分がどのような場で活躍して、貢献していきたいかを意識するようにしましょう。そうすることで、自分の様々な役割が見えてきます。
あなたの人生にとって、とても大切な「役割」を考え、その役割という観点から1週間を計画するツール、それが「一週間コンパス」なのです。

これが「一週間コンパス」

「一週間コンパス」は、その週に果たす役割を考えるだけでなく、1週間を計画するために使うこともできます。1週間の日付、果たすべき役割を記入したり、設定した目標に対して今週行う行動などを記入します（写真4）。まさに、自分の1週間のコンパス（方向を示す）となってくれるツールです。

「一週間コンパス」は魔法のツール

「一週間コンパス」を活用すれば、豊かで楽しい人生が待っています。
「一週間コンパス」とは、1週間を計画する際に、自分の仕事やプライベートにおける大切な役割を考え、その役割ごとに今週何をすればいいかを考えるツールです。
役割を考えることで、私たちは実は人間関係の中で生きていることを知り、自分の仕事や生活を考え直す機会となります。
豊かで楽しい人生への第一歩がここにあります。

なぜ、「一週間コンパス」が、あなたの人生を変えるのでしょうか？

その秘密を詳しく紹介しましょう。

本当に「一週間コンパス」で人生が変わります。

「一週間コンパス」記入例、大公開！

「一週間コンパス」には、書き方に厳密な決まりはありません。自分らしく、自分に合った使い方をすることが大切です。いろいろな方の記入例をご紹介します。また、半年間や1年間、集中したい役割や目標の中で、自分なりの工夫によって、さまざまな使い方も可能です。

たとえば、記入例でご紹介する「ビジネスに注力したい方のワークコンパス」「プロジェクトマネジメントのためのプロジェクトコンパス」「家族のためのファミリーコンパス」「年間目標実現のためのゴールコンパス」「豊かな人脈作りのためのネットワークコンパス」として使うことができます。