家族で取り組むタイム・マネジメント|より良い家族になるためのファミリー・プランナー

STEP5:週間目標の計画と振り返り

これまで、STEP1:ミッション・ステートメント⇒STEP2:家族年表⇒STEP3:年間目標⇒STEP4:月間目標と作成してきたことで、家族の夢や目標など、ファミリー・プランを実現するための道のりがなりはっきり見えてきたことと思います。
最終回のSTEP5 では、上記の計画を踏まえて週間目標を設定することで、ファミリー・プランのマネジメントをより具体的に行っていきます。

●週間目標設定の3つのポイント

ポイント1:1週間のスケジュール

「7つの習慣」では、計画を立てる際に、1週間を最も適したスパンとして紹介しています。
1週間の中で、さまざまな役割のバランスや、生活のバランスをとりながら、大切なことが実行できるように計画を立てていきましょう。
また、1週間の計画を立てる際には、重要なこと、大切なことから先にスケジュールに入れるようにしてください。1週間でこなさなければならない事柄を一覧にして見てみると、プライオリティや時間の配分について、より明確に意識できるようになります。

ポイント2 :一週間コンパス

「一週間コンパス」とは、1週間の中で大切にすべき役割とその目標を計画するための、「7つの習慣」独自のツールです。
「自己成長」と「家族としての役割」という2つの面から今週のテーマを決め、週間計画を考えていきます。
家族においては、それぞれが大切な役割を持っています。父として母として、息子として娘としてなど、その人にしか果たすことのできない大切な役割です。
1週間の計画を立てる際には、どんなに他のことで忙しくても、必ずこの家族の一員としての役割を念頭において、週間の目標や計画を立てるようにしてください。

ポイント3:1週間の振り返り

その週が終わったら、「一週間コンパス」で立てた目標が達成できたかどうか、1週間の振り返りを行います。
できなかったことは、翌週に再度計画するか、計画の見直しを行ってください。
週末に、家族全員で少し時間をとって、振り返りと翌週の計画を立てるとさらに効果的です。

●家計簿を共有する

家計簿は単なる出金伝票ではありません。家計簿の内容を家族全員が把握することはとても大切なことです。
家庭によって、生活パターンやお金の使い方はかなり異なります。食費や交際費に多くを割く家族、学費や習い事に集中する家族など、スタイルはそれぞれですので、項目は独自のものに変えていただいてかまいません。
かかったコストを継続的に記載していくことで、突出した部分や無駄な部分が把握しやすくなり、予算や目標に応じたお金の使い方、節約の仕方ができるようになっていきます。
家族それぞれに経済管理している場合は、家族全体での支出や貯蓄について共有管理していく方法もあります。
満足のいく予算管理ができる方法をぜひ見つけてください。

●週間目標の記入ポイント

ポイント1:2つの側面からテーマを決める

月間目標を達成するために毎週どのような行動をすればいいのか、「家族に対する役割」「自己成長」という2つの側面からその週の目標を決めて、「一週間コンパス」に書き込みます。
たとえば、母としての「家族に対する役割」であれば、「佑香に料理を教える」「夫の誕生パーティー」などと記入します。
「自己成長」については、「毎朝ピラティスを15分」「アフリカ旅行記を読了」など、自分磨き、自己投資のテーマを週ごとに設定します。
また、家族に知っておいてもらいたい予定など、共有しておきたい情報があれば、「共有事項」の欄に書き入れておきましょう。

ポイント2:

「一週間コンパス」に書き込んだ事柄をいつ実行するか、週間予定表に記入します。
さらに、毎日の出費を記入し、週単位で集計します。

ポイント3:週の振り返り

週の最後には、「一週間コンパス」に書き入れた目標がどのように実行されたか、あるいはされなかったか。成果や反省点などを「週の振り返り・メモ」に書き入れます。ここで、しっかり課題を認識し、改善点を次週以降に反映させていくことが大切です。この振り返りを踏まえたうえで翌週の週間目標を計画していきましょう。
このような1週間を積み重ねていくことで、ミッション・ステートメントに沿ったファミリー・プランの実現に近づいていくことができます。