時間管理ができていると感じる人と、時間管理はできていないと感じる人の差はどこにあるのでしょうか?
もちろん、実感値として感じる差は、「自分は生産性が高いと感じているかどうか」「無駄な時間を過ごしていると思っているかどうか」「仕事でもプライベートでも、実際に成果が出ているかどうか」「自分が計画した通りに事が運んでいるかどうか」「毎日、ストレスを少なく感じているかどうか」といったことが挙げられると思います。
下の表は、フランクリン・プランナーで行なった調査結果ですが、「自分は仕事がやりやすい。生産性も高く充実している」と答えた人の特徴は、きちんと計画をたてているという、いわゆる時間管理ができている意識を持っていました。
もう一点、大きな特徴なのが、「上司や会社からの管理」「ITやネットによる縛られ感」が、「忙しすぎて時間管理などできない」と感じている人と比べて、とても少ないことです。
仕事の活動や実際の業務に対し、自分自身で管理をし、自分で計画を立て、朝などの時間を効果的に使う、つまり自己管理ができている人ということになります。
ウォールストリートジャーナルでも、さまざまなITツールや最新テクノロジーは、生産性の向上を必ずもたらすということではなく、要は自己管理にあるという主旨のことが書かれていましたが、自分を管理することが、いわゆる時間管理のことであり、それが生産性の向上につながるというわけです。
フランクリン・プランナーの生みの親、ハイラム・スミスも、「時間は管理できない。管理出来るのは自分自身の行動だけだ」と語るように、自分の行動をどうマネジメントするか、という点にフォーカスすべきだと言えるでしょう。
時間管理ができないというストレスは、もともとやろうとしていたことができない、計画通りに進まないことが大きな原因となります。
つまり、自分の行動を自分自身ではなく、他人から管理されてしまうことにあるのです。
普段のビジネスの中で、上司からの指示や他部門からの依頼事項が非常に多い仕事に携わられているかたは、自らの計画として、たとえば、毎日決まった時間に指示をもらう、自ら依頼事項を想定し働きかける、予想できる依頼事項は前もってやっておくなどといったように、主体を自分自身におき、自分の行動として計画をたててみましょう。
結果的に、想定がはずれ、計画の大きな修正になったとしても、その仕事の生産性は、これまでとは大きく違ったものになるはずです。