自分自身にとって、最も重要な第Ⅱ領域は、自分自身を磨くことではないでしょうか。
私たちは、他人との約束を守ることには全力をつくしますが、自分自身の成長に関する計画は先送りしがちです。
しかし、自分自身の生産性を上げるために、まず行わなければならないことは自分自身を磨くことです。
自分自身を磨く習慣といえば、「7つの習慣」の第七の習慣です。この習慣は他のすべての習慣に影響を与えることから、「7つの習慣」では、第七の習慣が他の6つの習慣をとりこむ図を用いて説明しています。
私たちが豊かで充実した人生を営むためには、肉体、精神、知性、社会/情緒の4つの側面それぞれについて定期的に刃を研ぐ時間をとる必要があります。これら4つの側面を常にリフレッシュさせ、再生させ、4つをバランスよく伸ばしていくことが何よりも大切です。
フランクリン・プランナーでは、一週間コンパスの「役割と目標」の最上段に「刃を研ぐ」役割欄を設けています。肉体、精神、知性、社会/情緒という4つの側面全てをバランスよく伸ばしていくために今週何をするか計画する欄です。
自分自身の能力向上は、重要ではあるが緊急ではない第Ⅱ領域の活動に属するので、後回しになりがちですが、自分を磨くことで能力がアップすれば、効率が上がって時間的余裕ができるばかりでなく、緊急な出来事も減らしていけるはずです。
自分の役割は他人に代わってもらうことはできません。だからこそ、自分に対して自分としての役割を果たすことは、とても大切なことなのです。
肉体、社会・情緒、知性、精神、この4つの側面を磨く計画を毎週たてるようにしましょう。最初は、各々を磨く時間を1週間に30分ずつでもかまいません。毎週必ず実行し、習慣づけることを意識しましょう。