【自分と向き合うことで、何がやりたいのかが明確になりました。】濱田 恵美 様

仕事の優先順位を計画することで、仕事の生産性は上がりました。

フランクリン・プランナーは、いつからお使いですか。

使い始めたのは今年の4月からです。2年前、渡邉先生から「7つの習慣」を教えていただいたご縁で、フランクリン・プランナーという手帳のことは知っていたのですが、実際に使おうと思って手に取ったのは今年の4月からです。

それまではどのような手帳をお使いだったのでしょうか。

私は手帳が好きで、魅力を感じる手帳がたくさんあるので、年替わりで使っている時もありました。これまでは仕事の管理用には教職員用のスクールプランニングというものを使っていて、家ではほぼ日手帳を使っていました。
シールを貼ったり絵を描いたりするのが好きで、ほぼ日手帳を使っていたのですが、やはり2冊使いでは上手く使いこなせないというところがあったり、スクールプランニングでの仕事の管理がメインになってしまったりということもあって、2冊に分けないで1冊にまとめて、仕事の管理だけではなく日々の記録、自分の好きなもの、思いを1冊に込められないだろうかと思っていました。それで、昨年の12月に渡邉先生が開催された手帳講座で、実際にフランクリン・プランナーを使っている方のお話を聞くことができ、それでオーガナイザーを使うようになりました。

使い始めていかがでしたか。

仕事を管理する、優先順位を立てるというところは、自分にとってはすごく変化がありました。どうしても難しい仕事や時間がかかりそうなものは後回しにしてしまって、手の付けやすいものからやっていってしまう傾向があったのですが、自分の職場での立場も変わり、先に立ってやっていかなくてはいけないという状況になってきました。そこで、フランクリン・プランナーを使って、優先順位を立てて、しっかり計画を立てています。おかげさまで、仕事の面では滞りなく、速く進められるようになりました。

それまでお使いだったスクールプランニングには、タスクを計画していくような機能はなかったのでしょうか。

左側のページに時間割のようなかたちで1時間目から6時間目の欄があり、右側のページは子どもたちの記録や今日やること、メモ欄になっています。時間軸がないので、放課後どれくらいの時間があるかということが、視覚的にはなかなかわかりませんでした。

フランクリン・プランナーでは、どのように毎日の時間の使い方に取り組まれたのでしょうか。

その日の夜の状況や家の予定を考えて、朝のうちに退勤時間を決めて、プランナーの時間軸に線を引いています。子どもたちが下校するまでの時間は変わりません。ただ、その後に会議や研修があったり、先行で動かなければいけないことがあるので、そういう活動があればそれを先に書き込んでいきます。そして、それらのタスクにどれくらい時間がかかるかを自分で把握した上で1週間の仕事を割り振っていく。そのような感じで使っています。

1日1ページタイプは使いやすかったですか。

とても使いやすいです。最初は1日の時間軸と仕事上のタスクの部分だけあればいいと思っていたのですが、日々の記録や、授業で実施してみて「これは子どもたちに良かった」ということなど、気づいたことをさっとメモできるような欄が欲しくて、1日1ページにしました。

月間ページでは、色分けされていますね。色の区分けはどのようにされているのですか。

仕事に関係することは黒、研修や出張関係は忘れないように赤、自分の第Ⅱ領域に関することはオレンジなど、色を変えています。予定していなかったことでも、頼まれたり緊急でやらなければならなくなったことがあったら、緑で記入しています。この時期にこれをやったということが分かりますから、来年度にも生かせるように記録しています。

価値観に向き合う重要さに気づく

1週間のタスクとデイリータスクの書き分けや区分は特に問題ないですか。

どう使い分けるか悩んではいたのですが、まず1週間か2週間くらい先まで予定を見越して、ウィークリータスクに全部書き出してから、放課後の空き時間を見て、優先的なものからデイリータスクに移しています。大きなタスクだと思ったら、細分化して日々のタスク欄に記入して、1個ずつクリアしていくような感じです。
自分の時間を有効に使いたいという気持ちから始まって、仕事の管理をすることで退勤時間も早くなり、家に帰ってからの過ごし方を見直すきっかけにもなりました。ただ、どうしても仕事の管理がメインになってしまっていて、本来のフランクリン・プランナーの良さというか、自分の使い方に対して何か物足りなさを感じていたところも実はありました。「価値観って何だろう」とか、「役割って何だろう」とか。
価値観に向き合うことがあまりできずにいたのですが、それだとやはりモヤモヤしたものがあって、使っているうちにだんだんと、「もっとフランクリン・プランナーを生かしたい」という思いになっていきました。

そこで、どのように取り組まれたのでしょうか。

夏休みに時間がたくさんあったので、自分が使いこなせていないことに向き合いたいと、そんな思いでフランクリン・プランナーのセミナーに参加しました。そこで『人生は手帳で変わる 3週間ワークブック』という書籍に出会ったんです。
セミナーに行った時に、お店の方に本やマスター・フォーム・パックを見せていただいて、自分はこの本がいいなと思いました。夏休みぎりぎりだったのですが、取り組み始めました。
私は、周りの人に言われることや周りの気持ちに重点をおいてしまうところがあって、他人があってそれから自分というところもあったので、「自分が本当に何をやりたいのか」「どんな自分でありたいか」ということをじっくり考えたことがありませんでした。
そこで、自分の思っていることや心に引っかかる部分など、全部ノートに書き出しました。書いていると、どうしても自分の弱い部分やできていない部分が見えてきてしまって、そこが自分の中で大きくクローズアップされてきました。途中で嫌になって手帳を閉じてしまうこともありましたが、時間を多く積んだことで、自分にとって何が大事か、自分が何をやりたいかも少しずつ見えてきたと思います。

手ごたえを感じていらっしゃいますか。

そうですね、見えていなかったものが見えてきて、すっきりしました。主体的になれていなかった自分に気付いて、主体的に行動することの大切さも改めて感じました。価値観や役割が明確になってくるにつれて、自分の行動の仕方も、価値観や役割を意識したものに変わってきたと思います。自分の行動の仕方が変わってくると、人間関係も良くなってくるんだなあと実感しています。
「自分が本当に学びたいことは何なのか」「自分は、どうありたいのか」が明確になってきたので、今までよりも主体的に学んでいきたいと思います。
仕事とプライベートの時間をバランスよくとれるようになってきたことも、大きな変化の一つです。

さらに学び、専門性を高めたい。

先生というのは、人に貢献するというお気持ちがものすごく強いのだと思いますが、それでも見えてなかったという思いになられるのですね。

今は特別支援学級なのですが、3年前までは通常の学級を担任していました。通常学級をもっていた時にも、「この学級でこれをやりたい」「こういう子どもたちを育てたい」という思いはあったのですが、今思ってみると、あまり強い思いではなかったのかもしれません。特別支援学級の担任になって、いろいろな課題を抱えている子どもたちと毎日一緒にいる中で、高い目標をその子たちに求めるよりも、子どもたちが、日々の生活の中で小さな自信や小さな喜びをたくさん感じられることを大切にしていきたいと考えるようになりました。そして、子どもたちが、安心できて、自分たちには居場所があるのだと思えるような学級をつくりたい、それが、自分が教師として働いている意味なのではないかと、考えるようになりました。
今は小学校の特別支援学級にいますが、特別な支援を必要としている子どもたちは本当にたくさんいますので、より専門性を高めていきたいと思っています。千葉県には交流人事があって、県立の特別支援学校で3年間学べる制度があります。30代のうちに専門性を高めるために学び、また小学校に帰ってきてそれを生かしたいというのが最近の目標です。それが確固としたものになりました。

以前に比べて、プライベートの時間はたくさん取れるようになりましたか。

もともと私も主人も、自分のやりたいことをやる時間を取るようにしていて、お互い行きたいところに行って、やりたいことをやってという感じではありました。でも、帰ってからの時間を取れるようになってから、「お互いの仕事のこと」や「これからどういうことをやっていきたいか」など、将来のことを見据えた話もできるようになってきました。仕事の優先順位を考えて行動できるようになってからは、心のゆとりも出てきて、忙しい時期であっても、家族との時間、自分の時間を取れるようになってきたと思います。

夢は広がりますね。本日はありがとうございました。

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