実行を後押ししてくる手帳「フランクリン・プランナー」
フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社
代表取締役社長
フランクリン・コヴィー・ジャパンの代表取締役として、日本の企業を中心に「7つの習慣」をはじめとした人材開発プログラムを提供し、人々がビジネスの生産性と充実した人生を手にするために日々活動を続けているブライアン・マーティーニ氏。
フランクリン・プランナーと初めて出合ったのはなんと16歳の時。フランクリン・プランナーへの愛情は誰にも負けないと語るマーティーニ氏にお話しを伺いました。
私がフランクリン・プランナーを使い始めたのは、16歳のときです。アメリカに住んでいた時に、母からのクリスマスプレゼントとして受け取ったのがプランナーでした。当時は、フランクリン・プランナーではなく、「デイ・プランナー」と呼ばれていて、私はまだ高校生でしたが、予定ややるべきことを一生懸命に記入していたのを覚えています。
その後19歳で日本に来るのですが、そのときは、フランクリン・プランナーを持ってきませんでした。しかし、友人から借りた「ハイラム・スミス」のカセットテープを聞いて、俄然、デイ・プランナーを使いたくなりました。
その内容は、今でも強烈に覚えています。誰もが自分の人生に不安を抱えていますが、それは自分が自分をコントロールできていないからであって、自分自身が人生の主役になり、自分をコントロールすることができれば、誰でも心の安らぎを得ることができるというものでした。
当時はとても忙しい毎日を送っていました。しかし、ハイラムの声に触発されるように、「成長したい」「心の安らぎを得たい」「充実した毎日を送りたい」と強く思いました。そこでフランクリン・プランナーを使おうと決心するのですが、日本にはデイ・プランナーがありません。ですから、仕方なく自分で作成して使っていました。
21歳でアメリカに戻り、ようやく本物のデイ・プランナーを使うことができたのですが、そこで衝撃的な本に出合います。そうです「7つの習慣」です。
特に「第3の習慣」を読んだときには、これまでの時間管理の考え方がかなり変わりました。それまでは、毎日、重要度を考え、タスクを計画していましたが、「7つの習慣」に出合ってからは、役割と目標を考え、1週間全体でプランニングするようになりました。
フランクリン・プランナーの正しい使い方に従えば、まず自分自身のミッションを考えることになります。これによって自分の人生の方向性を得ることができます。
そして具体的な目標を設定し、その目標を実現するために何をすればいいのか、どうすれば目標を達成することができるのかをプランニングします。
また、人はさまざまな役割をもっています。そしてそれぞれの役割において、よりよい父親、家族、ビジネス・パーソンとして、自分が求める姿に導いてくれるツール、それがフランクリン・プランナーです。さらに、会社における役割、家族における役割、自分自身の成長に関する役割を考えることで、責任感を持つのと同時に人生のバランスを得ることができます。
人はどうしても、好きなことばかり行いがちです。そういうときはこの役割を考えることが非常に有効です。私たちはあらゆる人間関係の中で生きているのですから。
そして何よりもフランクリン・プランナーは、私たちの実行を後押ししてくれます。
さらに、フランクリン・プランナーは、私にとってすばらしいスコアボードでもあります。プランナーに書いてあることをどれだけ実行できたか、どれだけ目標が達成されたか、どれだけ自分が前進できたか、すぐにわかります。
手帳やツールのカレンダー機能だけしか使わないのは、あまりにももったいないことです。
「7つの習慣」を読んでフランクリン・プランナーを使うことが、もっとも大きな効果を得るための秘訣でしょう。フランクリン・プランナーは、自分自身のミッション、目標を実現することをサポートしてくれるツールですが、「7つの習慣」を身につけ、習慣化するためのツールにもなるからです。
「7つの習慣」+フランクリン・プランナー、この組み合わせは最強です。
私にとって、フランクリン・プランナーはなくてはならないものです。フランクリン・プランナーのおかげで物事に集中することができますし、プランナーに正確に書くために、相手の言うことをきちんと聞こうと努力します。そして、聞いたことを理解し、自分なりに解釈し、また自分自身のアイデアも記入し、やるべきことを明確にしていくことができます。
通常、手帳とは、単にスケジュールを記入するもの、つまり備忘録になってしまいがちですが、フランクリン・プランナーは違います。自分の内面に問いかけながら、自分自身の役割のなかで自分をコントロールし、実行していくことで、心の安らぎを得ることができるツールです。さらに、役割において様々な貢献をすることで、社会にも役立つことができると言ってもいいでしょう。